大阪人が大好きな大阪のうどん
- osakalabo
- 2021年3月20日
- 読了時間: 6分
日本の伝統的な麺料理、「そば」と「うどん」。
地域によって好みが異なりますが、大阪人は「そば」より「うどん」が大好き。
お店で「そば」と「うどん」のどちらから選べるときも、大阪では何も言わなければ「うどん」が出てきます。東京ではどちらかといえば逆。
もちろん、大阪にも「そば」専門店がありますが、「うどん」専門店のほうが多くみかけます。

うどんは大きく分けて、冷やして食べる場合と温かいまま食べる場合にわかれます。
食べ方も、麺につゆを注いだ「かけ」や、ざるにのせたうどんをつゆにつけていただく「つけ」、冷たい麺に濃いつゆ出汁をかける「ぶっかけ」、麺に醤油をかけて食べる「生醤油(きじょうゆ)」、茹でたてのうどんに玉子を絡める「釜玉(かまたま)」など。
うどんの上にのせる具には、油揚げの「きつねうどん」に、天かすの「たぬきうどん」。肉の「肉うどん」に、餅の「力うどん」、生卵の「月見うどん」、天ぷらの「天ぷらうどん」など。
同じうどんでも地域差があり、有名なのは香川県が本番の「讃岐うどん」に、秋田の「稲庭うどん」、博多の「博多うどん」、群馬県の「水沢うどん」などなど。
大阪では地理的にも近い「讃岐うどん」のお店が多め。
だし汁にカレーをいれた「カレーうどん」も大阪で人気があります。
「油かす」を載せた大阪名物の「かすうどん」も。
逆に全国的に知られた「たぬきうどん」は大阪ではみかけません。
それでは大阪で人気のうどん屋さんを、梅田にあるお店を中心に紹介しましょう。
◎踊るうどん (梅田)
舞茸をのせたうどんが有名なうどん専門店。
麺は国産小麦100%を使用した、もちもちでコシのある熟成麺。
舞茸と肉、ゆで卵をのせたうどんが人気。
種類は「ぶっかけ」「生(き)じょうゆ」、「釜玉」の3タイプ。
おすすめは温かい麺より冷やし麺。
大阪の郊外、守口に本店があります。

◎うどん棒 (梅田)
手打ちの讃岐うどんのお店。
麺は香川県産の小麦に香川県産の天然水を使用しお店で手打ちするこだわり。
醤油も香川県産の老舗の醤油を使用。
天ぷら油も香川県産、牛肉も香川県産のオリーブを餌にした和牛を使用するなど、讃岐うどんの本場、香川県産にこだわっています。
人気はオリーブ豚やオリーブ牛の「つけ麺」。
他に温かいうどんに野菜が入った「ちゃんぽんうどん」、野菜を揚げた「天ぷらうどん」、牛肉とネギの入った「牛肉うどん」、ネギと出汁入りの「かけうどん」、出汁とスパイスの入った「カレーうどん」など。
大阪駅前第3ビルにあり、いつもお店の前は長蛇の列ができています。

◎うどん屋 きすけ (梅田)
梅田から茶屋町の方へ、中崎町寄りにあるお店。
もちもちでコシがあると評判の麺。
定番は鯛ちくわの天ぷらのうどん」。
種類は「生醤油」に「ぶっかけ」。
サイドメニューのいなり寿司も人気です。
人気店なので休日でも昼以外でも行列ができています。

◎うどん 兔麦(うむぎ、梅田)
場所柄客が絶えない、阪急三番街にあるうどん専門店。
厳選した小麦粉と塩を使用した茹でたての麺。
出汁の素となる鰹節や昆布にもこだわっています。
名物の鶏天カレーうどんは出汁の入ったカレーがたっぷり。
鶏天もゴロゴロ入っています。
ちく天カレーうどんもTVで紹介されたほど人気。
他に舞茸や野菜天のぶっかけうどん、季節ものの「あんかけ」うどんや、温かい鍋焼きうどんや味噌煮込みうどん、ざるうどんや関西では定番、鴨と難波ネギを載せた「鴨なんば」うどんなど。
うどん+ごはんの定食メニューも充実しています。

◎釜たけうどん (梅田)
大阪駅と阪急梅田駅の間、新梅田食道街にあるうどん専門店。
こちらは大阪の讃岐うどんの元祖と言われています。
種類は「ぶっかけ」のみで、人気メニューは「ちくわ天ぶっかけ」。
他に肉がのった「肉ぶっかけ」、玉子に天かすと醤油をかけた「釜玉」、キムチとラー油をいれた「キムラ味つけ麺」など。
うどんの量も選ぶことができます。
ヨドバシカメラ梅田の梅田リンクスにも支店があります。

◎饂飩(うどん)の四國(梅田)
本場四国は讃岐うどんの味を味わえるうどん専門店。
香川県でセルフ式を始めた店として知られています。
セルフ式とは自分でうどん玉を茹で、自分でかけ汁を注ぎ、自分で調味料をいれていただくスタイルのこと。
いまでは香川県のうどんの食べ方として定着しています。
大阪のお店はセルフではなく、うどん+居酒屋の形式。
ランチはミニライスとのセットになっています。

◎ひろひろ(堂島)
大阪では珍しい、セルフ式うどんの店。
堂島アバンザの近くにあります。
出汁は鰹節にさば節、イワシの一つであるうるめ節に昆布。
鰹節は鹿児島産、昆布は北海道産など産地にもこだわっています。
醤油は大阪の淡口醤油。
お店の名物は味玉きつねうどん。
その他に肉うどんや昆布わかめうどん、和風カレーうどん、ぶっかけなど。

◎うだま (梅田)
大阪駅前第3ビルにあるお店。
お店は厨房をグルッと囲んだカウンターのみ。
地下街の通路にオープンでありながら、うどん専門店の雰囲気がただよっています。
うどんの種類は定番のほかぶっかけ、生醤油。
定番は「かけ」「月見」に「天ぷら」「ざる」など。
ぶっかけと生醤油はちくわと玉子をいれた「ちく玉天」に「鶏天」「肉」など。
ランチには丼とのセットも。
生卵や鶏天はトッピングでも選択できます。

◎つるとんたん(北新地)
香川県出身の主人が大阪で始めた店。
こちらでは讃岐うどんと大阪を融合。
出汁は北海道の昆布に鹿児島の鰹節を使用。
チェーン店ですが各店で手打ちのうどんを作っています。
全国チェーンですが関西限定に「脂かす」「カレー」のほか、「牛もつ」「貝汁」「ちゃんぽん」「カルボナーラ」「エビクリーム」のうどんも。
コースメニューもあります。

◎讃岐うどん 今雪(いまゆき)(梅田)
TVでも紹介されたことのある讃岐うどんの専門店。
こちらも香川県出身の主人が大阪で開業。
麺も自家製の、水分多めの超熟成多加水麺。
出汁も北海道の昆布に香川県にある島のイリコを使用。
定番の「かけ」「きつね」「ぶっかけ」「釜玉」「生醤油」のほか、「昆布」や「レモン」「釜玉バター」「肉みそ」「コロッケ」、野菜が入った「しっぽく」などのうどんも。
コースメニューもあります。

<カレーうどん>
◎得正 (とくまさ、梅田)
珍しい、カレーうどんの専門店。
大阪市内のあちこちに支店があります。
メインはもちろんカレーうどん。
カレーはうどんにあわせ、甘さの中に辛さが感じられる味。
最後に生卵をいれるのが定番。
麺も代々伝わるお店オリジナルでこだわっています。
出汁も自家製。
ほかに「チーズ」「コロッケ」「海老天」「とんかつ」などの具を載せたカレーうどんも。
「きつね」「肉」「ぶっかけ」など、カレーうどん以外のうどんもあります。
カレーの専門店「上等カレー」も姉妹店。

<かすうどん>
◎かすや(北新地)
牛の腸をじっくり揚げた「かす」をのせた大阪名物のうどん、「かすうどん」。
そんな庶民的なうどんが食べられるうどん専門店。
「かすうどん」以外にも、「きつね」や「月見」「昆布」「肉」「卵とじ」「天ぷら」「わかめ」「牛すじ」「キムチ」「豚しゃぶ」などのうどんも。

その他、以下のようなうどん専門店があります。
◎たけうちうどん店 (中津)
◎うどん うばら(上本町)
◎極楽うどんTKU (玉造)
◎釜揚げうどん一紀(今宮)
◎極楽うどん Ah-麺(寺田町)
◎うどん 讃< (福島)
◎うどん道場(谷町六丁目)
<かすうどん>
◎龍の巣(梅田)
◎加寿屋(難波)
◎あぶらや(新世界)

いかがですか。
上記で紹介したお店以外にも、大阪にはおすすめのお店がたくさんあります。
大阪を訪れたら大阪のうどん、是非味わってみてくださいね。
Comments