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覚えておきたい大阪の方言

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釜山に釜山弁があるように、大阪には大阪弁(関西弁)があります。

そして韓国の地方と同じように、大阪の人はふだん大阪弁を使って話しています。

語感やイントネーションも、標準語とは大きく違います。

もちろん、標準語の日本語でも通じます。

でも方言を知っておいたほうが面白いし、いざというときに役に立つかも。

大阪弁はTVではよくお笑い関係の人が使っているため、全国的に知られた方言です。




大阪弁(関西弁)は方言ではない?

もともと商人などが使う言葉がメインの大阪弁。

同じ大阪でも地域によって若干違いがあり、河内弁(大阪の東の方)、和泉弁(大阪の南の方)などがあります。

ちなみに大阪弁を方言というと、大阪人は怒ります。

なぜなら大阪人にとって、大阪は日本の「地方」「田舎」ではないからです。

なので大阪の人に向かって「それは方言ですか?」と聞くのはやめましょう。

「大阪弁(関西弁)ですか?」なら問題ありません。

ちなみに「共通語」というっ表現も、大阪人は好きではありません。

大阪は日本の中心という意識と、東京への対抗心が強いのです。

大阪人が標準語を聞くと、ちょっとカッコつけてる、他人行儀、親しみのないといったイメージになります。



それでは覚えおいたほうがいい大阪弁をピックアップして紹介しましょう。


「なんぼ」

(標準語:いくら)

例):「それ、なんぼ?(それ、いくら?)」

「なんぼやった?」「なんぼした?」

大阪で値段を聞くときに使う言葉。

歌手のBOAが初めての大阪で「なんぼ」と聞いて、意味がわからなかったとか。

確かに学校ではならない単語です。

ただかなりフランクなことばなので、相手を見ながら使いましょう。

あえて丁寧に言うときは「なんぼですか?」になります。

特にお金に敏感な大阪の人は、よく金額を尋ねます。


「ちゃう」

(標準語:ちがう)

例):「このプリン、あんたが食べた?」「ちゃうちゃう」

大阪でよく使われる否定表現。

だいたい2回繰り返され、「ちゃうちゃう」となります。

また「ちゃうんとちゃう」(違うのではないですか)という表現よく使います。

丁寧にいうときは「ちゃいます」。

また「ちゃうねん(違うんです)」という言葉で会話を始めるのも、大阪弁の特徴。

韓国語の있잖아 と似ていますね。


「かまへん」

(標準語:かまいません)

例):「間違えてしもた」「かまへん」

これも大阪の人がよく使う表現。

1日2-3回は必ず使っています。

使い方も韓国語の「갠찮아요」とよく似ています。

「かまへんで」と最後に「で」がつくことも。

これもかなりフランクな表現。尊敬語はないです。


「ええで」

(標準語:いいです)

例):「このプリン、食べてもええ?」「ええで」

「かまへん」と似ていますが、どちらかというと肯定形に使います。

これも親しい間で使う、フランクな表現。

疑問形は「ええの?」「ええんか?」「ええのんか?」


「あかん」

(標準語:だめ)

例):「このプリン、食べてもええ?」「あかん」

大阪でよく使われる拒否表現。

「だめ」という表現はまず大阪では聞きません。

また独り言で「あかんわ(標準語:だめだ)」という言葉もよく使います。




ー知っておくと便利な大阪の言葉。


「ほんま」

(標準語:ほんと)

大阪人はまず「ほんと」とは言いません。

「ほんまに?」「ほんまか?」「ほんまや」など様々な場合に使います。


「ぎょうさん」

(標準語:たくさん)

「たくさん」というとよそよそしい感じがします。

「ぎょ」にアクセント。


「めっちゃ」

(標準語:とっても)

大阪人が好きな言葉。やたら良く使っています。

例:「めっちゃすきやで」(標準語:とっても好きです)

「めちゃ」とも。

韓国語の무척と語感も意味も似ていますよね。


「しんどい」

(標準語:つかれる)

大阪人はしょっちゅう言ってます。

大阪で疲れた、といっても、いまいち気持ちが伝わりません。

今では全国にも知られている大阪の言葉。


「どつく」

(標準語:手を出す)

怒って他人の体を少し叩いたり、押したりすること。

「なぐる」とはまたちょっと意味が違います。


「ほかす」

(標準語:捨てる)

標準語の「保管する」と似ています。

他の地方の人が逆の意味とよく間違えてしまう言葉。

お願いするときは「ほかしといて(標準語:すてておいて)」となります。


「どないしよう」

(標準語:どうしよう) 迷ったときに大阪人がよくつぶやく言葉。 この言葉も大阪人はよく使います。


その他に・・・

「なんでやねん」(標準語:どうしてでしょう)

「こうて」(標準語:買って)




ー同じ言葉でも大阪では意味違うー


「あほ」

日本では一般的に「あほ」が「ばか」より強い感じ。

ただ大阪を中心とする関西では逆となり、「ばか」が「あほ」より強くなります。

大阪人はよく「あほ」「あほ」といいますが、それは軽い表現。

逆に大阪人に「ばか」というと、かなりきつい言葉となります。

また大阪以外の人が「あほ」と言われて傷つくことも。


「えらい」

大阪では「えらい」は「つかれた」という意味になります。

自分の状態をいうときは「えらいわ」となります。

標準語のえらい(偉い)もそのまま使うなど、「えらい」に複数の意味があります。

ちなみに京都で「えらい」が「とっても」という意味になります


「自分」

標準語ならもちろん自分は自分。

でも大阪で相手に向かって「自分」というと、「あなた」という全く逆の意味になります。

年配の男性が年下に向かって使うイメージ。


「なおす」

標準語では修理すること。

大阪ではものを元あった場所に戻すことをいいます。

「なおしといて」は「しまっておいて」という意味。



ー同じ物でも表現が違う


「まくど」

大阪ではマクドナルドを略して「まくど」といいます。

ちなみに東京など他の地域では「まっく」。

大阪人は「ど」という発音が好きなのです。

東京人に「マック」行こうと言われ、アップルのお店に行くのか思ってしまう大阪人も多いです。


「かんとうだき」

大阪ではおでんのことを「関東煮(かんとうだき)」と呼びます。

いわゆる東京の関東地方の食べ物ということ。

台湾でもおでんを「関東煮」と表現することがあります。

「チヂミ」と同じく、方言の国際化ですね。


「めばちこ」

標準語ではものもらい。

でも大阪で「ものもらい」と言っても通じないかも。

ちなみに京都では「めいぼ」とまた表現が違います。


「ぱっち」

標準語では「ももひき」。

男性の、パンツの上に履く下着のこと。

これも韓国語の「바지(パジ)」と意味も言葉も似ていますよね。


「ひち」

数字の7。標準語では「しち」。

大阪では1、2、3・・・と声を上げて話すとき、メロディのような抑揚があります。


「あて」

標準語ではおつまみ。




ー大阪らしい表現


「もうかりまっか」「ぼちぼちでんな」

(標準語:もうかりますか、、まあまあです)

大阪人の挨拶言葉。

特に商売する人で使われています。

この「もうかりまっか」に対して答える言葉は「ぼちぼちでんな」に決まっています。

ちなみに「ぼちぼち」は挨拶以外にも、なんとなくな状態を表現するときによく使います。


「うどんで首くくって死ね」「すんまへん、うどんでは死ねまへん」

(標準語:うどんで首をくくって死ね、ごめんなさい、うどんでは死ねません)

どんな方法でいいから死ね、という悪口言葉。

この言葉は全国的に使いますが、返す言葉が決まっているのが大阪。


「けつの穴から手つっこんで歯ガタガタいわしたろか」

(標準語:お尻の穴から手を突っ込んで歯をがたがた音を立ててやろうか」

脅しの表現。

実際にできないことを特に強調します。

お笑いの人が面白がって使うため、全国で知られるようになりました。




いかがでしたか。

もともと商人の町でもあり、お笑いが盛んな大阪。

そんな大阪ではコミュニケーションの言葉が発達し、さまざまなバリエーションの言葉があります。

普通の日本語とは異なる大阪の言葉の世界。

そんな言語の文化が豊かな大阪の言葉に、ぜひ触れてみてくださいね。


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