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大阪24区

ソウルには25区、東京には23区。

大都市には市の下に数多くの下部組織である区が設置されています。

もちろん、大阪にも区が設置されています。

大阪市にある区の数は24。

数で言えば東京の23とほぼ同じ数になります。

でも人口は東京に比べて三分の一、面積も約三分の一なのに区の数がほぼ同じなため、大阪の区の数が多すぎる、といわれることも。

実は以前、大阪にはさらに多い26の区がありましたが、1989年には4つの区が統合し、2つ減って24区にになり、現在に至っています。

同じ大阪にある区といっても区によって特徴があり、性格や雰囲気も違います。

自分が住む区に深い愛着をもっている大阪人。

それでは大阪の区について、紹介していきましょう。




区を地域で見てみると


大阪市は地域で大きく分けて中心部、北部、北東部、南東部、西部、南部の6つに分かれています。

区ごとで見てみると、中心部の区は「北区」「中央区」「西区」「福島区」「浪速区」「天王寺区」の6区。昔から大阪市だったエリアです。

北部の区は「西淀川区」「淀川区」「東淀川区」。すべて淀川の北側にあり、すべての区名に淀川の名前がついています。

北東部の区は「城東区」「都島区」「鶴見区」「旭区」「東成区」。大阪城の東側にあり、京阪やJRなど京都方面に向かう鉄道路線沿いにあります。

南東部の区は「生野区」「平野区」「東住吉区」。大阪環状線の東側にあり、近鉄やJRなど奈良方面に向かう鉄道路線沿いにあります。

西部の区は「此花区」「港区」「大正区」「住之江区」。いずれも大阪湾に面しています。

南部の区は「西成区」「阿倍野区」「住吉区」。大阪環状線の南側にあり、南海やJRなど堺や和歌山方面に向かう鉄道路線沿いにあります。




それぞれの特徴別に見ていくと


歴史のある区・・・「西区」「北区」「浪速区」。

真ん中なのに真ん中ではない区・・・・「中央区」。

大阪の新しい中心の区・・・・「淀川区」「福島区」。

お寺の名前が由来の区・・・「天王寺区」「住吉区」。

区名に歴史がある区・・・「東成区」「西成区」「阿倍野区」「平野区」。

珍しい名前を持つ区・・・「大正区」「此花区」。

外国人が多い区・・・「生野区」。

大きな公園のある区・・・「鶴見区」「東住吉区」。

海沿いにある区・・・「西淀川区」「港区」「住之江区」。

住宅地の区・・・・「東淀川区」「都島区」「城東区」「旭区」。



「北区」

西区と並び、明治22年(1889年)から存在する日本最古の区。

大阪市役所や大阪駅がある、大阪の中心の1つ。




「西区」

北区とならび、明治22年から存在する日本最古の区。

かつて外国人居留地があり、明治の一時期に府庁や市役所も置かれていました。

おしゃれな町、堀江や京セラドーム、かつて雑魚場市場のあった靭公園があります。




「浪速区」

日本橋や新世界、通天閣、今宮戎神社がある、歴史ある区。

「浪速(なにわ)」とは大阪の古い呼び名で、難波と同じ。

昔の名前を区名に使用することはよくあります。

漢字では「難波」「浪花」「浪華」とも書きます。

ちなみに今の難波があるのは「中央区」。

難波のすぐ南側と西側が「浪速区」になっています。





「中央区」

「北区」「西区」と同時に誕生した「東区」と「南区」が1989年に合併し、新しい区「中央区」となりました。

それまで大阪には「中央」「中」など中央を示す区はありませんでした。

「中央区」には大阪のシンボルでもある大阪城や大阪府庁のほか、繁華街の難波があります。

道頓堀や心斎橋、アメリカ村などミナミの大部分は中央区にあります。


「淀川区」

淀川の北側にある3つある区のうち真ん中にある区。

3つの区はそれぞれJRの線路を境界にしています。

淀川区にあるのは大阪唯一の新幹線の駅で、大阪の玄関口でもある新大阪駅。

オフィスビルも多く集まり、大阪の中でも副都心となっています。

また阪急の分岐駅として栄えている十三があるのもこちら。




「福島区」

大阪駅や梅田駅から1駅の福島駅を中心とした区。

その近さからオフィスビルをはじめ、マスコミやホール、検察庁などがあります。

かつての工業地帯は住宅地になりつつあります。



「天王寺区」

593年に創建された歴史ある寺、四天王寺が由来の地名「天王寺」が区名に。

ターミナル駅の天王寺駅のほか、天王寺動物園、市立美術館があります。




「住吉区」

784年の史料に名前がある歴史ある神社、「住吉大社」が区名に。

堺市のすぐ北、大阪の最南部にあります。

住吉大社は初詣など多くの人が訪れる、大阪の人には馴染みある神社です。

高級住宅街の帝塚山もあります。




「阿倍野区」

中世から続く歴史ある地名「阿倍野」が区名に。

現在は区名がついた「あべのハルカス」や、近鉄のターミナル「阿部野橋」駅、路面電車の始発駅もあります。

区のすぐ北側にはJRの天王寺駅もあります。


「東成区」

西成区と同じ、現在の大阪市に昔あった郡の名前、東成郡が由来の歴史ある名前。

かつては「天王寺区」「旭区」「城東区」の範囲あたりが東成郡でした。

範囲はだいぶ狭くなりましたが、郡の名前を現在まで残しています。




「西成区」

東成区と同じ、現在の大阪市に昔あった郡の名前、西成郡が由来の歴史ある名前。

「福島区」「此花区」「西成区」などの範囲あたりが西成郡でした。

こちらも範囲はだいぶ狭くなりましたが、郡の名前を現在まで残しています。

労働者向けの安宿が多く、最近は民泊で外国人旅行者にも人気。


「平野区」

大阪の一番南東にあり、大阪市で一番人口の多い区。

中世に自治都市として栄えた平野が由来の歴史ある区の名前です。



「大正区」

令和や平成、昭和の前の元号である「大正」が区名に。

大正の名前がついた市区町村は現在ここだけ。

区名の由来は元号の名前がついた橋(大正橋)の名前から。

沖縄出身の人が多く、沖縄料理のお店が多い区として知られています。



「此花区」

大阪を読んだ和歌の一部「さくやこの花」からつけられた名前。

和歌からつけられた自治体の名前は大変珍しいです。

かつては重工業地帯でしたが地方などに移転し、跡地の一部はテーマパークのUSJに。

JR環状線と阪神電車なんば線が交差する西九条のほか、埋立地でスポーツ施設や公園のある舞洲、2025年大阪万博の開催地でもある夢洲があります。



「生野区」

JRの近鉄電車が交差する鶴橋がある区。

鶴橋を中心にコリアンタウンもあり、日本一外国人の割合が多い区。




「鶴見区」

国際花と緑の博覧会が開かれた会場の花博記念公園がある区。



「東住吉区」

名前の通り、住吉区の東側にある区。

長居公園や長居スタジアムがあります。



「西淀川区」

淀川の北側にある3つの区で一番西の海側にある区。

河口に近く、島の名前が多いのも特徴。

かつては工場地帯でしたが現在は住宅地に。

江崎グリコの本社はこちらにあります。





「港区」

名前の通り大阪港がある区。

日本一低い山の天保山や日本を代表する水族館、海遊館があります。




「住之江区」

昔の住吉大社の名前、「すみのえ」が区名に。

湾岸沿いの南港エリアはすべて住之江区になっています。



「東淀川区」

淀川の北側にある3つの区で一番東側、淡路など阪急沿線の区。

住宅地で大阪で2番めに人口が多い区。



「都島区」

JRと京阪電車が交差する大阪の東のターミナル、京橋がある区。

かつては工業地帯でしたが梅田エリアにも近く、住宅地として人気に。

川沿いの桜で有名な毛馬桜宮公園も区内にあります。



「城東区」

大阪城の東側にあることから命名された区。

実際には京橋の東側でもあります。

難読地名で有名な放出(はなてん)もこちら。

住宅地で人口も増えています。



「旭区」

大阪の北東部にある区。名前も大阪の東側にあることから命名されました。

住宅地ですが、千林商店街などの有名な商店街も。





いかがでしたか。大阪の24区。

「東淀川区」「城東区」「東住吉区」と東の名前がついた区が3つあります。

機会があれば大阪のいろんな区を訪ねてみてくださいね。

特徴のある区をとりあげて、今後紹介したいと思います。

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